もうすぐ、11月!
ボジョレー・ヌーヴォーの季節がやってきますね♪
ヌーヴォーはお好きですか??
私は仕事柄、毎年飲んでいますが、フレッシュでチャーミーングで美味しいですよね(^o^)
今年はどんなヌーヴォーなのか今から楽しみです。
そこでボジョレー・ヌーヴォーをより楽しめる「豆知識」をまとめました。
少しの知識があるだけで今まで以上に楽しんでのんで頂けること間違いなしです!
ボジョレー・ヌーヴォー知っておきたい楽しみ方10選
ボジョレー・ヌーヴォーって何?
ボジョレー・ヌーヴォーとは、フランスのボジョレー地区でその年に収穫されたブドウで醸造された新酒の事です。
フランス語で[Beaujolais Nouveau]と書き、Nouveau=新酒という意味になります。
余談ですが、オーストラリアなどの南半球にある国は、フランスとは季節が逆になり、ヌーヴォー(新酒)の解禁も11月ではなく7月になります。
イタリアではVino Novelloと呼ばれており、毎年10月30日解禁と決まっています。
実はヌーヴォーと呼ばれるものは、ボジョレーだけでなく様々な国でも存在しているのです。
どんな味わいなの?
ボジョレー・ヌーヴォーはボジョレー地区で主に栽培されている「ガメイ種」で作られていいます。
この「ガメイ種」で作られるヌーヴォーは
イチゴやラズベリー、キャンディのような華やかな香り、
渋みも少なくフレッシュでとってもチャーミングです。
毎年9月頃に収穫されるその‘‘チャーミングガメイ’’が、たったの2か月足らずで美味しく飲めるのには、ボジョレー・ヌーヴォーならではの秘密の製法にあるのです。
ヌーヴォー秘密の製法(難しいの嫌い!って方は読み飛ばして下さい)
通常赤ワインではブドウを破砕して果皮や種と一緒に接触させた状態でしばらく発酵させます。
それによって、あの赤ワインの色素や渋みを出しているのです。
赤ワインが
赤いのは、ブドウの皮からその色素を抽出、
渋いのは、種からタンニンを抽出しているからなんです!
しかしボジョレー・ヌーヴォーはその渋み(タンニン)をあまり出したくありません。
新酒として爽やかなフレッシュな味を楽しみたいですからね♪
そこで問題になるのが、
「果皮も一緒に発酵させないと、赤い色を出す事ができない。でも、一緒に発酵すると渋みが出すぎる。」
という事です。
そこで考えました、、、
タララ タッタターン♪
マ セ ラ シ オ ン、 カ ル ボ ニ ッ クー♪♪
マセラシオン・カルボニック製法(炭酸ガス浸透法)です。
ブドウの破砕を一切せずに、そのままタンクにぶち込みます。ブドウ自身の重みで、潰れてゆき、自然に発酵が始まります。
発酵が始まると二酸化炭素(炭酸ガス)が充満し、酸素がなくなります。その後、絞って果汁だけにしたものをさらに発酵させます。
この炭酸ガスが充満された状態にブドウを置くことによって、短期間で色素がよく抽出される上、タンニンが少なく、フレッシュな赤ワインが出来るようになる。
そういう仕組みです。
昔の人は色々考えますね~!
ちなみに、
バナナのような香りがこの製法で作られるワインの特徴の一つです!
是非、今年飲む際はバナナの香りを探ってみて下さい♪
実はボジョレー・ヌーヴォーは赤とロゼのみ!白ワインはない!??
スーパーやボトルショップなどの「ボジョレー・ヌーヴォー解禁コーナー」に、白ワインも置いてあるの見たことないでしょうか?実はあれ、ボジョレー・ヌーヴォーではないのです。
ボジョレー・ヌーヴォーとして名乗れるのは、赤ワインとロゼワインのみ!と法律で決められています。
よく見る白ワインヌーヴォーのほとんどは、実はボジョレーに隣接する、マコン地区で作られたワインなのです。
マコン・ヌーヴォーやマコン ヴィラージュ・ヌーヴォーと呼ばれています♪
ちなみにマコンは白ワインでとっても有名な地区で、個人的に好きな産地の一つです。
ボジョレー・ヌーヴォーでもランクがある!?
一口にボジョレー・ヌーヴォーと言っても種類は様々です。
ただのボジョレー・ヌーヴォー、そしてボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーと呼ばれるものがあります。
ヴィラージュとは村という意味で、通常のボジョレー・ヌーヴォーよりも、地域や生産量を限定する等の厳しい基準が設けられており、よりクオリティの高いものとなっています。
また、たくさんの生産者がいて、同じ地区で同じ製法で作られていても生産者によって味わいは大きく変わってきます。
毎年色々な生産者のワインを試してみて好みのヌーヴォーを見つけるのも楽しいですね♪
そもそも解禁日って何?なんで決められているの?
もともとボジョレー・ヌーヴォーはその地区のブドウの収穫を祝うために作られていました。
収穫したばかりのフレッシュなワインを飲めるという事で、だんだんと他地域に広がっていき、どんどん人気となっていったのです。
でもどの世界にも悪い事を企む人はいますよね。
ヌーヴォーをどこよりも早く販売すれば、より儲かるぜ!!そんな人たちが増え、品質は二の次、未完成のまま販売されるようになったのです。
それによりこんな法律が出来上がりました。
よし!解禁日作ったれ!解禁日までは販売したらダメーーーーー!!!!
その結果、粗末なヌーヴォーは減り、良質なワインが流通するようになったのです。
それから現在まで解禁日は何度か改定されましたが、今現在は、
「11月の第3木曜日」となっています。
もっとワインの事知りたくなった!という方はこちらの記事も参考にしてみて下さい(^^)/
ボジョレー・ヌーヴォーを一番早く飲めるのは、実は日本??
何かとお祭り大好きな日本ですが、日本でボジョレー・ヌーヴォーが人気となる理由の一つに、日本は時差の関係上、’’先進国の中‘‘で、解禁日を迎えるのが一番早い。という事があげられます。
一番早いとか言われると、おぉー!じゃ一番早く飲もうぜ!ってなりますよね。
そして余談ですが今回このネタの件で調べていたら、とても面白い記事を発見しました。
これによると‘‘世界’’で一番早く解禁を迎える国はキリバス共和国だそうです。笑
ヌーヴォーは早飲み用ワイン
ヌーヴォーは、そのフレッシュさが醍醐味のワインです。
元々、長期保存することを目的に作ってはいません。
無駄に保存してしまいフレッシュさが失われてしまうと元も子もありません。
ですので、ヌーヴォーは解禁日に、わーーっと飲みましょう!
かくいうわたしは、数年前のヌーヴォーを平気で飲むこともあります( ´∀` )
ボジョレー・ヌーヴォー美味しい飲み方
とにかくフレッシュでフルーティでチャーミングなボジョレー・ヌーヴォーですが、より美味しく飲む方法をお伝えします。
①少し冷やして飲む
ヌーヴォーの様な程よい酸味を持った、フレッシュでフルーティなワインは冷やす事によって、よりその美味しさが引き立ちます♪飲む前に小一時間ほど冷蔵庫にいれておくくらいがベストです。
②開けたら飲み切りましょう
フレッシュなワインは開けて時間がたつと、酸味が際立ってしまい、酸っぱーっくなっちゃいます。飲みきっちゃいましょう!
③みんなでワイワイ飲む
やっぱりお祭りです!!散々うんちくを述べましたが、わーーっと楽しく飲みましょう!!結局これが一番ですね!笑
今年2022年のヌーヴォーは?
今年は夏季の猛暑と干ばつにより収穫量は平均よりも23%減といわれています。
しかしながら品質に関しては、小粒で十分熟した良いブドウが出来上がっているとのこと。
そして、
今年は品質よりも気になる事態が起こっています。
実は、、
石油価格の高騰に伴い空輸費がかなり上がっているのです。故にお手頃価格ヌーヴォーが例年に比べかなり少なくなっているのが現状です。
なんと1000円台で飲めていたボジョレー・ヌーヴォーが今年は3000円から7000円にもなるんだとか。
もはや高級ワインですね。。
まとめ
いかがでしたか?
わーっと楽しく飲むのが一番ですが、正直、知識があると、楽しみ方はより広がっていくと思います。
今年のボジョレー・ヌーヴォーは、お高めで、、お祭りという感じで飲むのには少し抵抗あるかもしれませんが、、、、
いろんなうんちくや、今のこの世界情勢を背景にして、今までとは違った目線で飲んでみるのも面白いかもですね。こちらの記事が少しでも役に立てれば嬉しいです。
2022年の解禁日 11月17日(木)
もっとワインの事知りたくなった!と思った方
わたしの’’ワインの師’’も講師をしているこちらのスクールでぜひ学んでみてください(^^)/
少しの知識があるだけでも、ワインの楽しみ方の幅は広がります!
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